竹屋饅頭の
こだわり

竹屋饅頭の由来

竹屋饅頭の由来

一意専心

初代からの家訓です。
“一つの事にこころを注ぎ、その時、その時代に合った最善を尽くせ”ということだと思います。
これからも、時代の価値観や個人の思いに流されることなく、ごく当たり前の事を当たり前に…。

当主ご挨拶

当店ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
広島県東城町は江戸時代、広島浅野家の城代家老の居城があった城下町。
この町に住んでいた竹屋こと谷以信が日々のつれづれに団子風のものを作って近隣に配ったところこれが大変な評判を呼んだため、以来饅頭作りを本業としております。
時は1861年(文久元年)、竹屋饅頭本舗はこうして創業いたしました。
東城は、旧暦で節句を祝う風習が今に伝わり、行事食を食しながら無病息災を願う土地柄。時代は移り変わっても郷土に伝わる味を次代へ大切に伝えていきたい。
そんな思いと共に、常に人々と共にあるおいしくて身体に安心な饅頭づくりに一意専心、これからも日々精進して参ります。
今後共お引き立ての程、よろしくお願い申し上げます。
いつも竹屋饅頭を愛してくださる皆様に心から感謝を込めて。

竹屋饅頭本舗
八代目当主
谷 壮一郎

写真:竹屋饅頭本舗 八代目当主

160年愛される味

元祖竹屋饅頭とは

竹屋饅頭は江戸時代より続く酒饅頭。
酒饅頭は古来より、糀を使った健康的な伝統食です。

糀ともち米で発酵させた酒種を用いた、本格的な酒饅頭です。原料に含まれている乳酸菌と、酵母の自然な発酵に任せて生地を膨らませるという、創業当時と変わらない製法をそのままに作り続けています。冷房も暖房もない、自然の環境の中で作った昔ながらの饅頭を、自然のまま味わっていただきたい…。竹屋の願いです。

写真:竹屋饅頭
写真:竹屋饅頭

その日の饅頭は、
その日のうちに…

朝4時から製造がはじまり、店の開店は午前6時30分。その日の饅頭は、その日のうちに売り切ってしまいます。本格的な酒種酵母を使っており、自然のものだからこそ、日時がたつと固くなります。
「うまいものは宵のうちに食え!」と昔から言うように、“美味しい”にも旬があります。どうぞお早めにお召し上がりください。

賞味期限、
わずか2日間にこだわる

「もっと日持ちがしたら良いのに…」と思われるかもしれません。
私共は、美味しさとは一時のことであり、無理に日持ちを良くすることは「自然ではない」と考えます。
日持ちはしませんが、それだけ安心な饅頭として古くから幅広い年齢層の方に親しまれています。

写真:竹屋饅頭

こだわり

竹屋饅頭の“命”
酒種生地

酒種は生きています

室(むろ)に入ると、馥郁とした酒の香りが立ち上ります。
酒種とは饅頭の元となる甘酒のようなものです。毎日休むことなく、良質な地元東城産の米から作った糀と、蒸したもち米を合わせて仕込むことによって、代々変わらぬ味が生き続けていくのです。

酒種は季節だけでなく、その日の気温・湿度の変化にも非常に敏感に反応し、発酵具合が違ってきます。
生地の出来に影響し、ひび割れなどの原因になりますので、一時たりとも気が抜けません。

前日、室で自然発酵させた酒種と小麦粉をこねて元種を作り、さらに発酵させ、当日朝に小麦粉を加えて生地を作ります。手のひらで波打ちながら練る「菊練り」という技術によって、しっとりとした食感が生まれます。その日の気温・湿度によって粉の配合を変えたり、手触りや香りなど五感を使って微妙な加減が必要です。常に職人の長年の経験や勘で調整します。

写真:酒種

こだわりの自家製餡

商品ごとに、5種類の餡を手作り

饅頭にはかかせない小豆餡。
小豆はビタミンB1、カリウム、食物繊維やポリフェノールを豊富に含んでおり、利尿効果や解毒作用の効能があるとされています。

竹屋の自家製餡は、饅頭ごとに素材を選択し、さらし方や煮詰め方など、製法も異なります。
最初に、北海道産小豆から粒よりの豆だけを手作業で選別するところから始めます。
さらしてあく抜きをし、炊きあげる工程も、それぞれの饅頭に合わせた餡を職人の3K「勘・経験・こだわり」で仕上げていきます。
手間を惜しまず、昔ながらの製法で丁寧にじっくり仕上げる自家製餡だからこそ、小豆本来の美味しさを味わっていただけます。

写真:餡作り

あずきの健康パワー小豆を用いた和菓子の健康性のご紹介

食物繊維が豊富

小豆の食物繊維の含有量は、食物繊維豊富な食品の代表格ゴボウの約3倍。水に溶けない植物性繊維で、発がん物質を体内から除去したり、血中コレステロールの抑制、腸の働きを活発にして便秘の解消に役立ちます。

疲れを取り
エネルギー補給に

小豆に含まれるビタミンB1が、糖質を燃焼、脳と身体のエネルギーに変え、筋肉内に糖質が蓄積して疲労物質になるのを防ぎます。他にも、肩こり、筋肉痛、だるさ、夏バテなどに効果的です。さらに、ビタミンB2が脂肪の代謝を助け、ビタミンB6との相乗効果で肌に良い働きもあります。また、強い解毒作用もあります。

例)土曜餅(あんころ餅)

良質な
アミノ酸バランス

米と一緒に摂取すると、必須アミノ酸すべてを補給できます。

例)おはぎ、赤飯

高い抗酸化活性

小豆は赤ワインの約1.5倍のポリフェノールを含有しています。細胞が「さびる」、新陳代謝低下や老化の要因になると考えられている活性酸素を取り除く働きがあります。さらに砂糖を加えて加熱することで、メラノイジンという抗酸化物質が生じ、より効力がアップします。

例)あんこ

低カロリーな
ダイエット食

小豆の主成分のでんぷんは、分解されてブドウ糖となり、すぐに吸収されてエネルギーとなります。摂取後、約3時間ほどで血糖値は下がり、糖分が体に蓄積される心配があまりありません。また、脂質が少ないこともおすすめです。

その他にも様々な
健康効果が!

小豆にはさらに血液をサラサラにするアントシアニン、貧血予防になる鉄分、中性脂肪やコレステロールを低下させるサポニン(皮のアク成分)を含んでいます。

竹屋饅頭は“糀(こうじ)”ともち米を発酵させた甘酒種を使用した酒饅頭です。
甘酒には「こうじ菌」の発酵によって作られたビタミンB1、B2、B6、アミノ酸も豊富に含まれています。
江戸時代からの体に優しい発酵食品です。

和菓子を食べると疲れが取れ、ほっとした気持ちにしてくれます。
まごころをこめた手作りの小豆のお菓子を、たくさんお召し上がりくださいませ