丸平 大木平藏のお雛様
2016-04-13
春まつりも終わり、離れの片付けをしています。1年に一度、「丸平」のお雛様にお会いするのを楽しみに丁寧にしまう様にしています。
「丸平」の呼び名で知られる「京都丸平大木人形店」屋号は丸屋。江戸時代明和の創業。代々店主は「大木平藏」を名のり、現在は第7世に。竹屋所蔵の雛は第5世の作。
5世は丸平歴代の中でも、細工の精巧を極めた独特の作風を確立した方だったとか。
女雛の十二単は刺繍が美しくに施され、重厚感があって凜としています。子どもの安全、無病息災を願い 人形に子どもを守ってもらう様に念願して作った雛人形です。
今は飾る事も減り、雛を作る職人も減ってしまったそうです。90年近く時間を経た大切にされた雛人形。末永く子孫に手渡すのも、時を受け継ぐ者の勤めだと思います。
東城本店 女将