蝉時雨が遠くに聞こえ、夏の終わりを告げているようです。 『空蝉』とは、セミの抜け殻のこと。 『源氏物語』五十四帖の巻の一つ。第三帖『空蝉』 「その夜、空蝉の閨に忍び入る人の気配がします。覚えのある香です。源氏に気付いた空蝉は、音も立てずに小袿一枚残し、そっと抜け出してゆくのでした」 香といえば、松栄堂の『うつ蝉香』が一番のお気に入りで、いつも衣装タンスにしのばせています。月が美しくなる季節、『源氏物語』もいとおかしですね🌙
東城本店 女将