お萩と牡丹餅
2016-09-24
秋の彼岸、萩の花が咲く季節に供えられたのが『お萩』。春の彼岸、牡丹の花が咲く季節に供えられたのが『牡丹餅』。同じ物でも、小豆の粒を季節によって萩の花や牡丹の花に見立てて、呼び方を変えているそうです。それでは、夏と冬の呼び名は?
落語でもお馴染みですが、お萩は餅と違って「ぺったんぺったん」と餅を搗かないので、お隣さんにいつ搗いたかわからない『搗き知らず』の餅です。夏は夜の船はいつ着いたか分らない「着き知らず」というところから『夜船』、冬は北の窓から月は見えない「月知らず」というところから『北窓』と呼ぶそうです。呼び方にも自然に寄り添っている昔の人の暮らしぶりがわかりますね!
東城本店 女将