月うさぎ伝説
2016-09-15
『昔、あるところにウサギとキツネとサルが暮らしていました。ある日、3びきは疲れ果てた老人に出会います。老人はおなかがすいて動けない、何か食べ物をめぐんでくれと言い、3びきは老人のために食べ物を集めに出かけました。
やがて、サルは木に登っていろいろな果実をとってきて老人に食べさせました。キツネはお墓に行ってたくさんのお供えものをとってきて老人に与えました。しかしうさぎは一生懸命頑張っても、何も持ってくることができません。
そこで、悩んだウサギは覚悟を決め、もう一度探しに行くので火を焚いて待っていて欲しいと伝えて出かけていきました。サルとキツネは火を焚いて待っていましたが、手ぶらで帰ってきたウサギを見て、ウソつきだとなじります。するとウサギは「私には食べ物をとる力がありません。ですから、どうぞ私を食べてください」といって火の中にとびこみ、自分の身を老人にささげたのです。
実は、その老人は帝釈天(タイシャクテン)という神様で、3びきの行いを試そうとしたのです。もとの姿に戻った帝釈天は、そんなウサギをあわれみ、月の中にウサギをよみがえらせて、みんなの手本にしたそうです。』
これは仏教説話からきているお話です。日本、韓国は月にうさぎがいてお餅をついているといいますが、中国はうさぎが薬草を挽いているそうです。
今夜は十五夜。うさぎさんが見えるかな?
東城本店 女将